銃をもつ

平和なカラーシュ谷。

政情不安定なアフガン国境から近いこともあって、

旅人が訪れた際はライフルを持った警察が同行することになっていた。


猟師でも無ければ日本で大きな銃を目の前で見ること自体希なので、初めて警官と谷を訪れた時は緊張した。


谷で少し仲良くなったカラーシュの少年が同行していた警察に、

「ちょっとライフルかしてよ」

と頼んだ。


「おぉ、いいぞ」

というような簡単なやりとりで大きな銃を渡し、少年はそれを肩からさげた。

おいおいかすなよ、と思ったが。


日本じゃありえない、子どもがおもちゃのように本物の銃を手にできてしまう世界。


遊びで銃口をそこら中に向ける少年。銃口が自分の方を向こうとしたとき思わず、おいおいおいおいおい、と言って逃げた。


銃など無い方が良いに決まっているが、無ければ守れないものがあるらしい。

果たして、それはどこまで本当なのだろうか。