#129 源
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#129 源

全く知らない髭もじゃの男が声をかけてきて、握手する。

そして、なぜかいつの間にか抱擁している。


そこへ透き通った水が溜まっているようなきれいな瞳をした子どもたちが、

''知らない人'' である私に1人、2人と寄ってきて笑ってくれる。


女はちょっと警戒して無愛想な顔をしつつも、

家に通されて私にお茶を入れてくれたりする。


そんな素朴で純粋な人間同士の触れ合いのある場所を見つけに行くんです。


もちろんみんながみんなそうではなくとも、まあよくある話で、

シルクロードに沿ったアジアの国々を旅するとすぐ見つけることができる。


それが生きる喜びのようなものを与えてくれる源。



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