美しさ

November 3, 2015

ミャンマー西部のインドやバングラデシュに近いところに、

チン州という場所がある。

 

ここに住むチン族の女性たちは、

顔に入れ墨を入れているということを聞いたので

急遽、予定を変更して向かうことにした。(バガンから車で7〜8時間)

 

当初、民族の伝統儀式か、さぞかし美しい入れ墨なのだろう、と思っていたのだが、

調べてみたり、実際に向かってみると、そうではないことが分かった。

 

・・・むしろ、逆だった。

 

 

何でも、昔からこの辺りに住むチン族の女性たちはとても綺麗だったそうだ。

 

しかし、それを知った近隣の国々の男たちが、

チン族の女性を狙って誘拐するようになったのだった。

 

チン族は、女性たちの顔に奇妙だと感じるような入れ墨を入れ、

わざと醜く見せることで、他の国の男たちから女性を守っていた。

 

今では、若い人の間にはもうその習慣はないそうだ。

 

だから、入れ墨を入れているのは年配の女性ばかりだった。

遠くない将来、入れ墨を入れた女性たちはいなくなるのだろう。

 

 

当時の状況から、強烈な痛みとともに顔に入れ墨を入れざるをえなかった、

悲しい歴史を持つチン族の女性たち。

 

でも、みんなよく話し、明るくて元気な人が多かった。

その心や表情だけは誰にも変えられない。今もずっと美しいままだ。

 

                     ー12ー               

 

 

Please reload

​コメントお待ちしています。お手数ですが、Eメールアドレスを記入する必要があります。
Recent Posts

July 15, 2018

June 9, 2018

May 12, 2018

Please reload

Archive
Please reload