KALASH

​-カラーシュ-

ー光の地にー

​  KALASH<カラーシュ>とはパキスタン北西部、ヒンドゥークシ山脈の谷間に暮らす少数民族たちのことである。
ブンブレット谷・ルンブール谷・ビリール谷の3つの谷に暮らしており、現在の総人口はおよそ3000人と言われている。彼らはイスラム教徒ではなく、独自のアニミズム信仰を行い、木々や石など様々なものに神が宿ると考えている。
かつてはアフガニスタン側にも暮らしていたが、当時の王によって強制的にイスラム教へと改宗させられたことで消えてしまった。その時に、アフガン王はこの一帯を「異教徒の地」から「光の地」と呼ぶようになった。
そしてその地に、当時のチトラール王国に保護され、今もなお生き続けるのがパキスタン側のカラーシュたちだった。
彼らは独自の言語であるカラーシュ語で普段は会話をしており、文字は持たない。(ウルドゥー語も話す)そのルーツは諸説あり、中央アジアから移動してきたアーリア系民族の子孫であるといった説が有力。また、「浄」と「不浄」の概念を持ち、これをするのは男性でなければならない、ここに入るのは女性でなければならない、といったことが多い。女性が身につけている黒い生地にカラフルな毛糸をミシンで編みこんだ伝統的民族衣装「ピルハン」と、手で編んだ頭飾りの「シュシュット」がとても可愛らしく、美しい。祭りや冠婚葬祭で頭につける「クッパース」も非常に印象的。
*カラーシャともいうが、基本的に現地ではカラーシュと呼んでいる。