パキスタンを旅すると、日本の名前をよく見かける。
例えば乗合いのミニトラックのことは「鈴木」と呼ぶ。
たとえ、車がスズキじゃなくても呼び名はスズキだ。
「次の街までどうやって行こうか?」
「ここで待てば鈴木が来るから、それに乗っていけばいいよ。」
「いつ来るかわからないけど。」
このような具合だ。
日本を代表するスズキのバイク、隼<ハヤブサ>の写真を掲げる店も見た。
もちろん隼は売っていない。
ザ・ジャパンハウスなるものも見た。
どうやら靴屋さんらしい。
日本の家である。
「ジャパン」はブランドらしい。
パキスタンでは大阪バッテリーという看板を時々見かける。
大阪人としては非常に誇らしい。
大阪と名前がついているだけで信用アップである。
パキスタンで日本から来たと言うと非常に喜んでくれる人々が多い。
その点において、このペシャーワルというパシュトゥーン人の街は格別だ。