ダリヤブイ小学校の朝は8時30分くらいから始まる。
とはいっても、それは北京時間の8時30分なので、
ウイグル時間でいうと実質6時30分くらいだ。
まだ辺りは薄暗く、人々は誰も出歩いておらず村の中はとても静か。
そんな中、何人かの子どもたちが元気な声とともに校舎から出てきた。
このダリヤブイ小学校では、
村からさらに離れた砂漠の中に家があり、毎日通学できない子どもたちや、
親が放牧などに出かけていて帰ってこない子どもたちが、校舎内の共同寄宿部屋で寝泊まりをしている。
(今思うとそれは真実かどうかは定かではない)
日によっても違うが、
58人の内およそ20人くらいの子どもたちが学校に泊まっていた。
校舎から出てきたのはその子どもたちだ。
まだ10歳に満たない子どもたちが、
親元を離れて学校に寝泊まりしているということに驚いた。
ちなみに先生たちも敷地内に自分の部屋を持ち、そこで寝泊まりしている。
校舎の中へと入ってみると、
教室では椅子が机の上に上げられていて、朝の掃除が始まっていた。
ほうきで床を掃く子ども。
ごみをごみ箱へ集める子ども。
窓を拭く子ども。
集めたごみを学校の外へ運んで持っていく子ども。
3月の砂漠の早朝はまだかなり寒い。
自分たちで紙と石炭を暖炉の中に敷き、火をつける子どももいた。
ある子はもう座って勉強している。
朝の6時半からもう教科書を読んで自習。
先生たちもまだいない。
みんな当たり前のようにやっていたのだが、
寒く、まだ薄暗い砂漠の中で朝早くから頑張る子どもたちの姿を見て、
感心する他なかった。
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