イラン・バロチスタンの辺境の村にある小学校。
幹線道路からはずれて、道無き道と共に乾燥した大地を何時間も車で走ると、
この村に辿り着くことができる。
ここの子どもたちも、決して十分だと言える教育環境にはない。
何か一つ必要だとなっても、手に入れるのはそう簡単ではない。
例えば、鉛筆は貴重品だし、買おうと思っても、荒涼とした砂漠の道を何時間もかけて
車で走らなければ売っているところまで行けない。
だから、当然教室の中に、名前すら書いていない鉛筆の落とし物などあるわけはないし、
日本の小学校おなじみの「落とし物箱・・」なんかもない。
それでも、やはり生き生きとした表情を見せ、
がんばって子どもたちは毎日先生と一緒に勉強をしているのだ。
教室の中にお邪魔した瞬間にみんな元気に挨拶をしてくれる。
これは先生のその場の指示じゃない。
普段からお客さんが教室にやってきたときには、
挨拶をきっちりやるように教えられている。
これはシルクロードのイスラム世界を旅すると、
どこの小学校でも見られるが、いつもそれを見るたびにパワーをもらっている。
バイバイみんな。ホダーフェズ。(バローチ語でさよならの意味)
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