異様に多い警察の目を少し気にしながら、検問を抜けてバザールの奥へと入っていった。
買い物をしにバザールに来ただけなのに、何か独特の雰囲気と緊張感がある。
ウイグル式の窯でナンを焼いて売っている店、日用品店など様々で、
一通り生活に必要なものは何でもここで揃いそうだった。
そしてよく見ると、なぜか店の人の多くが防弾チョッキを着ている。
どうやら政府から支給されるらしい。
また、警察が警察犬を連れてやたらとうろうろしている。
あまり活気は無く、バザールの中はやや閑散としていた。
さらに奥の方へ歩いて行くと、
外に出たところに野菜や果物を売っているところを見つけた。
何でも、砂漠では野菜が育たないので、
羊の肉しか手に入らないらしい。
大量の水と、いくらかの食材をまとめて買っていくことにした。
そして最後にバザールを後にしようとした時、
お見送りしてくれた可愛い子どもたちがいた。
漂っているこの何とも言えない緊張感を、彼らが解きほぐしてくれた。
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