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#2 ラニとサニータ

カラーシュ語の挨拶は「イシュパータ」だ。

これは朝から夜までいつでも使える。

そのあとに「バーヤ(男性)」か「バーバ(女性)」をつける。

バーヤもバーバも日本語的には同じおばあさんの意味だから、

初めは使い分けるのが少し難しい。

「イシュパータ バーヤ(バーバ)!」

と、こちらからどんどん挨拶をして握手をするだけで、

カラーシュたちとの心の距離はぐっと近くなる。

このラニとサニータの二人もそうやって出会った二人。

もう三年も前になってしまった。


左のラニは今はチトラールの学校に通っているらしく、谷にはいなかった。

右のサニータは大きくなり、今もカラーシュ谷の学校に通って元気に暮らしている。

*KALASH<カラーシュ>のことはKALASHA<カラーシャ>

とも言いますが、現地ではカラーシュと発音しているのでそちらで表記しています。



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